人事インタビュー「障がいの有無に関わらず多様性を認め合い、互いにリスペクトする考え方を大事にしています」
株式会社フィリップス・ジャパン様
人事本部 タレントアクイジションシニアマネジャー 古川 哲久様
人事本部 タレントアクイジション
ソーシングスペシャリスト 石原 浩介様

利用サービス:人材紹介
関連キーワード:#専任担当者の配属 #障がいへの社内理解 #母集団形成 #精神・身体障がい者の採用や定着
御社の業務内容を含めた自己紹介をお願いします

石原様――人事本部の採用チームで障がいを持っている方の採用を担当しております。
D&Iのサービスを利用される前の障がい者雇用の取り組みや課題は?
古川様――以前は支援団体からの紹介で、人事本部所属という形で障がい者を雇用し、メールサービスやコピー、資料作成といった事務的な業務が主な担当でした。その流れが10年以上続いていたため、会社全体として障がい者雇用を行う土壌がありませんでした(なかったわけではない)。課題としては法定雇用率の達成と、会社として障がい者の方と一緒に仕事をする社内文化がないため会社が障がい者を雇用していることを知る社員が殆どいないということでした。
そんな中、D&Iのサービス導入をすることになった経緯は?
古川様――2017年12月に人事本部長が変わったことがきっかけで、ヘルスケアカンパニーとして障がい者の方々と共に同じ職場で仕事をする会社になるべきだという議論がなされ、賛同が得られたことから舵を切りました。専門エージェントの力を借りるべく何社か調べた結果、D&I様の人材紹介サービスの導入に至りました。2018年5月に専任者として石原が障がい者採用に携わることになりました。これにより大きな一歩を踏み出すことができました。
石原様がご入社された後、D&Iのサービスはどのように活用されたのでしょうか?

短期間で採用が進みましたが、それによって社内に変化は?
石原様――私の感覚ですが、以前より障がい者を採用する部署が増えてきたため、新たなニーズが発生した部署に(人事として)話がしやすくなりました。良い意味で変わらない点として、障がい者としてではなく一社員として各部門では接してくれています。特別扱いをしなければならない障がい者という枠組みではなく、一緒に働く同僚という意識があります。
古川様――働いている障がい者の方々が問題を抱えた場合には、配属先のマネジャーがケアをするようにしています。さらに、会社としては産業医面談やEAP(従業員支援プログラム)などの窓口を設けて活用できる体制を整えています。
今後の採用計画や在宅雇用の方針については、いかがでしょうか?

D&Iのサービスに期待することを教えてください。
古川様――現在は障がい者採用枠として紹介していただいておりますが、今後は中途採用でオープンしているポジションに対しても、ご経験のある障がいをお持ちの方をご紹介いただければと思っております。また、そのような体制とスキームも一緒に作っていければと思います 。
石原様――昨今、売り手市場ということもあり、なかなか採用に結び付きにくいという現状があります。『機会があったらチャレンジしてみたい』という潜在的な層を掘り起こすことも課題ですので、さらにD&I様にご協力いただき、よりよい採用活動を行っていきたいと思っております。
(インタビュー実施時期:2019年3月)